育毛剤の医薬品・医薬部外品
育毛剤は薬事法によって、「医薬品」と「医薬部外品」そして「化粧品」に該当する薬剤の三種に分かれます。
通常、発毛剤は医薬品、育毛剤は医薬部外品、養毛剤は化粧品に分類されています。
・医薬品
病院で医師が処方してくれる薬や、薬局などで市販されている薬のことです。
フケやかゆみを抑え、抜け毛の予防、育毛、発毛、さらには、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎、びまん性脱毛症などの「治療」にも使われるものなので、高い効果が期待できる反面、副作用の影響も考えられます。
医薬品に該当する商品では、ミノキシジル配合のロゲインや、フィナステリド配合のプロペシアなどが有名です。
・医薬部外品
「医薬品に準ずるもの」という位置づけで、医薬品より「効果がゆるやか」で、副作用が少ないとされています。
フケやかゆみを抑え、抜け毛の予防や育毛の効果があります。
「薬用」という名称がついているものは、すべて医薬部外品になります。
・化粧品
フケやかゆみを抑え、頭皮に栄養を与え、毛髪を健やかにするのが化粧品で、副作用は、医薬品や医薬部外品に比べて格段に低いということになります。
一般的に効果の高い順に並べると、医薬品>医薬部外品>化粧品となります。
しかし、医薬品は承認されるまで様々な試験を繰り返し行うので、商品化までに10年近くかかってしまいます。
このため育毛剤メーカーは、審査が厳しい医薬品ではなく、医薬部外品で早く商品化しようとします。
ちなみに医薬部外品の場合は、半年~2年程度で承認されるようです。
こうしたことから、明確な効果の差があるとはいえないようです。