育毛剤・発毛剤・養毛剤
育毛剤、発毛剤、養毛剤などと似たような名称がありますが、これらに違いはあるのでしょうか。
非常に簡単にいえば、
・育毛剤は、髪が長く太くなる前に抜けることが多くなった状態を改善するために、弱い髪を、抜けないように強くしていくことを目的にしています。
・発毛剤は、毛母細胞の働きを助けることにより、新しく髪の毛を生やすことを目的としています。
・養毛剤は、フケ・かゆみを抑え、頭皮に必要な栄養、水分、油分などを補給し、髪の毛と頭皮の健康を保つことを目的としています。
こうしてみると発毛剤がもっとも効果が高く、次に育毛剤、そして最も効果が低いのは養毛剤、のように思えますが、実際のところはっきりとした境界線はありません。
なぜなら発毛剤といっても、毛根が死んだ状態から、発毛させることはできません。
表面上は禿げていても、毛根が生きていれば、とても細い産毛状の毛が存在します。
この産毛状態を、目に見えるような毛に成長させるのが発毛剤の働きです。
ですから、発毛剤により、目に見えない産毛を目に見える細毛にし、この後に、その細毛を太く長い毛に育てるのが育毛剤というイメージです。
しかし実際は、発毛剤と育毛剤を使い分けるなどということはしません。
養毛剤も、頭皮環境を改善するので、発毛や育毛に寄与します。
また、抜け毛の原因はさまざまですから、発毛剤で効果のなかった人が、育毛剤で効果が出ることもありえます。
さまざまな成分が配合されているので、何が自分に効果があるかは分からないのです。
ですから本来なら、自分の症状に合った商品を利用するのがいいのでしょうが、それが分からないことが多いので、しいて言えば、かなり進行している人は発毛剤、抜け毛や薄毛が気になりだした人は育毛剤、予防したい人は養毛剤または育毛剤、といった使い分けがいいでしょう。